研究テーマ
開発途上国の産業人材育成における技能評価
研究概要
当該分野の研究需要
低所得国から中所得国に移行しようとする途上国(特にアフリカ)において、人材不足が、付加価値製造業育成のボトルネックになっている。職業技術教育や高等教育を受けた若者と労働市場の技術需要のミスマッチが指摘されて久しいが、その不整合を具体的に特定した研究は少ない。韓国、中国、インド、マレーシア、シンガポール等では、アフリカの産業人材育成支援への関心が高く、アフリカのみならず、アジアでの研究の波及可能性が高い。
日本及びグローバル社会での当該テーマへの関心の高まり
持続可能な開発のための目標(SDGs)や2016年8月に日本政府が主催したアフリカ開発会議(TICAD)において、経済成長のための基盤として、雇用可能技術の習得の重要性が指摘されている。
研究目的
- 労働力の需要(雇い主)と供給(学校)の間で起きている、技能に対する期待がどこでミスマッチを起こしているかを具体的に特定する ー 労働者自身と需要・供給側のステークホルダ―に対する構造化質問票の実施する
- 職業に関する技能を構成する3つの能力 ―(1)実際に作業を行う技能、(2)認知的技能、(3)非認知的(態度的)技能 ー を総合的に把握する評価モジュールを開発する←実際に作業をさせて評価すると同時に、認知力テスト、自己認識質問票を実施する。
中心となる研究者
- 山田肖子(アジア共創教育研究機構・教授)
- 鈴木真(人文学研究科・准教授)