研究テーマ
AIネットワークをめぐる競争的エコシステム構築に向けた社会科学研究
研究概要
本研究は、AIネットワークの発展をめぐる経済的・社会的制度整備に向けた社会科学面での研究である。検討にあたっては、長期的な展望と短期的な考察とに分け、長期的展開について具体的な研究項目は、（１）AIネットワーク化の進展に伴う社会の変化の展望；（２）AIネットワーク化の影響の試算；（３）AIネットワーク化の影響及びリスクに関する論点及び検討の方向性；（４）論点の検討に関する議論の枠組の在り方などに焦点を当てる。
そして、短期的課題として取り上げるのは、自動運転普及に資する法制度的対応である。自動運転の普及は、新たなリスクを生じさせる可能性があり、それらのリスクには、技術と同時に法制度的対応が必要となる。例えば、自動運転によりネットワークの遅延や停止により自動運転車が動作しなくなったり想定外の動作をしたりするリスクが懸念されるが、このリスクには技術的解決とともに、リスク発生時の責任の所在を明確にする法整備が必要となる。このため、自動運転の普及に向け、技術レベルに応じて法的・経済的問題の検討が必要になる。
中心となる研究者
- 林秀弥（アジア共創教育研究機構・教授）
- 根本二郎（アジア共創教育研究機構・教授）
- 隠岐さや香（経済学研究科・教授）
- 久木田水生（情報科学研究科・准教授）